そんな中でも今日は文字通り薫風芳しい申し分のない一日でした。
亭主の趣向を凝らしたお道具類を堪能させて貰い 楽しくて幸せな一日を過ごさせて頂きました。
改修され美しくなった 重要文化財 旧三井家下鴨別邸の入り口 どしゃ降りの「大文字を楼閣で見る会」に招待されて以来です。
3階の望楼も新緑に映えています。
非公開の二階座敷から庭を望む
ここがお待合に
香煎茶を頂き、お濃茶の席入りの前 に主菓子を頂きます
主菓子 きんとん 「沢辺のほたる」 源水製
一畳台目の茶室 亭主と客三人しか入れません。
今日の主催者(亭主) 一族は宮大工さん!! ここの三井邸を改修されました。
「以前こうだったのを、この様に改修しました」と甥御さんの説明を聴きながら露地を通り茶室に案内して頂き、にじり口へと、、
濃茶席
床
「薫風自南来」 寛道和尚筆
花 山紫陽花、白花芝蘭
花入れ ロイヤルコペンハーゲン製
棚 20才台の頃に作られたと聞きました。 天板と地板は寄せ木細工、3本の足は富士山形に!
(袋茶碗のため棚を使用) 茶入れのお仕覆も掛けられる様になっています。
袋茶碗 高麗御本手 茶碗 銘 青曙 (明堂和尚命名)
仕覆は伊予すだれ緞子
替え茶碗 寛白窯 岸野寛作
茶入 耳付き絵唐津
仕覆は花菱遠州緞子
水差し 仁 清刷毛目 塗蓋はご自作、その後塗師に塗ってもらったと!
建水 高取 写真がないです。
茶杓は「大嶺和尚」作 銘 雲松
命名、 箱書き 明堂和尚
香合 古くから家伝来の急須?を茶道具の香合に少し手を加えられたと聞きました。
南蛮渡来??の象の陶器物
私は三人目、最後です。
まったりと美味しくて至福の時とはこう言う時かと噛みしめながら!
抹茶の 御名「天壇の昔」
お詰め 「山本茶園」
点心 泉仙
続いて
薄茶席
床
小堀遠州捨て文 明堂和尚筆
花入 銅 経筒
花 矢筈すすき、山紫陽花、鳴子百合
長板点前で頂きました。
茶碗 ととや写し 岸野寛作
柄杓立て 七宝透かし 楽焼き
蓋置 七宝透かし 萩焼 十一世 坂 高麗左衛門
水差し 砂張 平水差し 鉄發型
建水 萩焼 田原 陶兵衛 作
棗 金輪寺 蔦蒔絵 辻 石斎(山中塗師)
茶杓 明堂和尚作 銘 阿和和
干菓子 和三盆 「水 」 洲浜 「青かえで 」 源水製
薄茶 銘 「 寿」 山本茶園
茶華道を通じて50年来の友人のお茶会は感無量でした。
その間ずっとお稽古をしていたお陰で、その時からの繋がりの人と再会も出来て、そして何より今日の様な会を楽しむことが出来て 70才を迎えた今、最近 になり折に触れ両親に感謝する機会が増えてきたように思います。
茶会を開くと言うのはとても大変な事と理解出来るだけに、又!とは申しづらいですが、再開の機会を切望したい気持ちです。
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